夏になると、わが家の庭に自然と生えてくるヒメジョオン。
どこにでも咲く身近な野草ですが、実はチンキにしても使えるものなんです。
見た目がとても似ている「ハルジオン」との違いも含めて、今回はヒメジョオンの魅力とチンキの作り方をご紹介します。
こんな方におすすめです!
・野草のある暮らしに興味がある方
・植物の見分け方を知りたい方
・手作りのチンキを日常に取り入れたい方
春はハルジオン、夏はヒメジョオン
植物にも好む季節がありますよね。
春に咲き始める、ハルジオン。
道端にもたくさん生えていて、よく見る花の1つです。
背丈は高めになるものの、花自体は小さく可愛らしくも見えます。
そのハルジオンが咲き終わった後に咲くのがヒメジョオンと言われる植物。
ハルジオンとヒメジョオンがはとても似ています。
それぞれの特徴
パット見では分からないのですが、それぞれに特徴があります。
↑ハルジオン
↑ヒメジョオン
1️⃣ 花びらの形
ハルジオン :細かい白い花びらで見た目は羽のようにふわふわしています。
ヒメジョオン:ハルジオンより太めの白い花びらで綺麗に並んているのが特徴。
2️⃣蕾のつき方
ハルジオン :垂れ下がっています
ヒメジョオン:上向きになっています
3️⃣茎の違い
ハルジオン :茎の部分が空洞
ヒメジョオン:空洞ではありません
こんな違いがありますが、両方ともチンキ(アルコール35度以上に漬けたもの)にすることができ、その使い道はさほど変わらないとか。
ということで春のハルジオンに続いて夏に楽しめるヒメジョオンチンキを作りました。
ヒメジョオンチンキの作り方
〈用意するもの〉
・ヒメジョオン(花の部分と根っこ)
・35度以上のアルコール
・保存容器
〈作り方〉
1️⃣ヒメジョオンの花を摘みます
2️⃣ヒメジョオンの抜いて根っこの部分を切ります
3️⃣花部分はさっと洗い、根っこの部分は土が落ちるまでよく洗います。
4️⃣キチンペーパーなどで水気を取ります
5️⃣保存瓶を消毒します(熱湯消毒又はアルコール消毒)
6️⃣花と根っこを瓶に入れ,35度以上のアルコールを花と根っこがしっかり浸かるまで入れます。
7️⃣3週間程、涼しいところで保存します
8️⃣花と根っこ取り出して完成です。
〈使い方〉
・薄めて使いましょう。
・初めて使うときは少量から試すのがおすすめです。
・ヒメジョオンはキク科なのでキク科アレルギーの方は使えません
・妊娠・授乳中は使用を控えてください(子宮収縮作用があるため)
ヒメジョオンの期待できる効能
1. 利尿作用
体内の余分な水分を排出する働きがあるとされ、むくみや体の重だるさの改善に役立ちます。
2. 抗炎症作用
ヒメジョオンには消炎作用があるとされています。かゆみや腫れなどにも使われることがあります。
3. 整腸・消化促進
お腹が張る、食べすぎたときなどに、胃腸の働きを整えてくれると言われています。
4. 子宮収縮・月経促進作用
ヒメジョオンには子宮収縮を促す作用があるとされ、民間では産後の子宮の回復や月経不順のケアにも使われることがありました。 ただし妊娠中・授乳中は使用を避けてください。
5.その他
フラボノイド、ビタミンC、サポニンなどの成分があり花と根を用いて美白化粧水をつくることこともできます
まとめ
春のハルジオンに続き、夏にチンキが作れる幸せを実感中です。
そして自分で作ったものを自分で使う、野草とともに生活できているのがとても嬉しく思っています。
チンキはアルコールに漬けるだけでできてしまいます。
みなさんもぜひ一度試してみてくださいね。