こちらのブログでは、娘の「吃音」についてお話ししています。
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吃音とは、言葉がスラスラと出てこない言語発達のことです。
回数を分けながら、我が家の娘との吃音との向き合い方や、親としてどういうマインド(心構え)を持ち、接しているかなどを発信しています。
吃音の度合いや本人がどこまで気にしているかなどケースが違ってくると思いますので、あくまでも我が家の場合での情報発信になります。ご了承ください。
前回は“コミュケーション教室に通っている中で起きた、保育園での出来事”についてお話しました。
今回は小学校入学に向けて、学校内にある言語教室に通級する必要があるかどうかについて悩んだ話と小学校への吃音の伝え方についてお話します。
小学校入学に向けて話し合ったこと
保育園生活も残り僅かになってくると、小学校入学に向けて動き出しますよね。
就学時健診があったり、説明会があったりと慌ただしくなってきます。
そうなる前段階からコミュニケーション教室の先生とは小学校に向けての話し合いをしていました。
コミュニケーション教室の先生方が言われていた事は主に以下のとおりです。
・娘の場合は普通学級に通うことになる
・言語の通級教室というものが学校内にある(ない学校もあります)
・そこに通うことも可能である
それに加えて
・小学校に入学する際には環境が今までとガラッとかわり、吃音が出やすくなること
・小学校ではたくさんのお友達がいるので吃音を指摘されやすくなること
・担任の先生にしっかりと吃音について話をしておくことが大事であること
と娘がいかに小学校生活を友達の面でも勉強の面でも吃音とともに楽しく過ごせるのかという話し合いを進めていました。
そこで私が気になったことは“通級教室に通うこともできますよ”という先生の言葉でした。

娘が言語の通級教室に・・・?
普通学級に通えない子どもが通う場所なんじゃないの?
娘は普通学級ではついていけない場面がでてくるのだろうか…
通級教室の話を淡々と当たり前のように話すコミュニケーション教室の先生をよそに私はそんな不安を抱えていました。
小学校入学に向けて、コミュニケーション教室では、言語の知能テストなどを実施していました。そのテストで分かったことは、娘は様々な言語の分野の中でも“言語理解力が実年齢より低め”という結果でした。
“小学校の国語などで理解が難しいと感じる場面がでてくるかもしれない”
そう言語聴覚士の先生から言われました。
小学校の授業は最後の一人が理解できるまで待つということはなかなか難しい、、、。
娘が分からないままどんどん進んでいってしまう可能性があるとのことでした。
また娘が入学予定の小学校はマンモス校で1クラス30人以上だと分かっていましたので、尚更娘が理解できているかを確認することは難しいのではないかとの話もありました。
ただ、娘の吃音の症状で通級出来るのかどうかは市役所で確認してほしいとのことでしたので、市役所に行くことにしました。
通級制度について相談しにいく
市役所に小学校の通級について相談しにいきました。
電話で話をすると、「お子さんと一緒に来てください」と言われたので、一緒に行きました。
市役所の一室で娘は遊びながら、市役所の方の問いかけにも答えていました。
通級制度の話を聞く中で、通級するには
・診断書が必要であること
・様々な障がいの子が集まる中で授業をすることになること
などの話がありました。吃音で通っている子はいないことも知りました。

吃音で通級している子がいないということは普通学級にて対応していたけるということでしょうか?
そう聞くとそこで初めて娘が通う予定の小学校に吃音持ちの子が在籍していること、娘と同学年になる子の中にも吃音をもって入学してくる子がいることを知りました。
“市役所から学校の方に吃音がある子が入学してくる旨は伝えますし、普通級でも対応できると思います”ということでした。
その言葉に少し心がほっとしたのを覚えています。
“同じ吃音がある子が近くにいたんだ…全然知らなかったけど、同じような状況の子が同学年にいるということはとても心強いな…”と。
その言葉に安心感を覚えたと共に、もう一つの不安はなかなか消えませんでした。

通級教室に通わなくても大丈夫なのかもしれない。
でも娘が授業についていけなくなってしまったら…?
そうなってからでは遅いのではないか…
どうすることが娘のためになるのだろう…
普通学級へー小学校への伝え方ー
市役所での話をコミュニケーション教室の先生に伝え、普通学級に通うことが決まりました。
そこからは、娘が授業についていけなくならないように、親が家でできることを教えていただいたり、学校の担任の先生に向けて“正しく吃音を知ってもらう”ことを中心に話し合いました。吃音のことを何も知らない先生も多く、理解ある行動をしてもらえるかは親の伝え方次第だとも話がありました。
担任の先生にどう伝えていけばいいのかを一緒に考え、担任の先生には言語聴覚士の先生から今の娘の状況を事細かく記した手紙を渡すとともに、電話で時間をいただけないかとの旨を伝えることにしました。その手紙は入学式の日に渡しました。
その後、担任の先生からお電話頂き、娘の吃音について話す時間を作ることができました。その話の中で、
「吃音がある子を担任した経験があります。吃音についてはある程度理解はしているつもりですので、娘さんの様子見ていきますね。子どもたちに向けても、タイミングをみて話をしていきます」
と言ってくださいました。本当に人の運に恵まれているなと感じた瞬間でした。
わざとではなくても子ども達の前で指摘しまう先生もいると話を聞いていたくらい、吃音の認知は低いものと思っていたので、まさか吃音がある子を見ていた先生が担任だったことにホッとしました。
学校は親の目が届きません。何かが起こった時、不安になってしまう娘がすぐに想像できます。担任の先生が吃音を知ってくれていることを伝えると少し安心した様子が見られたのでまずは良かったなと思いました。
親身になって向き合ってくれようとする担任のその姿勢だけでも感謝の思いでした。
まとめ
今回は、小学校入学に向けて、学校内にある言語教室に通級する必要があるかどうかについて悩んだ話と小学校への吃音の伝え方についてお話ししました。
保育園から小学校へは環境が全く異なります。
ましてやマンモス校で人が大勢でしたので(娘の学年の人数は400人超えでした)顔も名前も知らないお友達の方がはるかに多く、通うことでも緊張する中で、吃音についても不安があっただろう娘。
コミュニケーション教室の先生や学校の担任の先生ともしっかりと話ができた上でスタートできたことは良かったなと思っています。もっとできることがあったのかもしれないですが、その時考えた最善の策はできたのかなと考えています。
伝えることには勇気がいります。新しい場所で新しい人に娘の障がいを伝えるというのは何回経験していても勇気が必要なんです。吃音について正しく知って対応してほしい思いを旨に話をするのですが、いつもとても緊張します。
ですが、それでも勇気を出して伝えるのは、伝えたことで娘が楽しく生活できるほんの少しの支えになったらいいなという思いがあるからです。
吃音という障がいがある自分も好きでいてほしい。
何も劣等感を感じる必要はない。
あなたの存在が大切だよ。
そう思っている人間の存在を感じていたら、何か起こった時、気持ちを強くもって対応できるかもしれない…そう信じています。
娘にも学校生活が落ち着いてきた段階で
・吃音という話し方があること
・話し方が変でも悪いわけでもないこと
・話が終わるまで待っていてほしいこと
を自分で言えるといいかもねと話しました。
出来るかどうかは別として、自分の言葉で言えるようになってほしいなと思っています。
毎回言っていますが、私がこうしてブログで発信し続けるのは、吃音は認知度が低いため孤立しがちだからです。“自分以外にも向き合ってくれる人は必ずいる”そのことを伝えたいからです。必ず、受け止めてくれる人はいますよ。
次回は、小学校で起きた吃音を知らないお友達からの指摘、、、それに対して娘が取った行動についてお話したいと思います。
現在、我が家では言語聴覚士の先生と話したり自分たちで勉強した中で、心構えを下記のようにしています。
①自分達を責めない
→吃音は親の育て方、しつけと関係はない
②大切なことは、治らなくても困らないように対応をしておくこと
→治る人も多いけれど、大人になっても吃音が残る人がいるのも事実
③伝わった自信や喜びを感じられ、楽しく話せる環境整備をする
→話し方でなく話している内容に注目
→ゆっくり、落ち着いてとかの声かけはしない
→スラスラ話せなくても良いという安心できる雰囲気
今後も引き続き、
・我が家は、吃音の事実をどう受け入れていったのか?
・小学校、学童への対応
などお話していきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今、娘は小学生ですが、波はあるものの吃音はまだあります。
親子で心地よい付き合い方を模索していますが、人に恵まれたこともあり、比較的うまく付き合っていると思います。


本記事は、子どもの吃音で悩んでいる方、吃音に悩み苦しんでいる方が、
少しでも前を向いて過ごせるための参考になったらうれしいです。