今回は、子どもに対して言ってしまう言葉ベスト3位以内に入るであろう「早く」について。
保育士であり、子ども心理資格をもつ私が「早く」と言ってしまう心理と使いすぎない方がよい理由をお伝えします。
自分を責める必要はありません。
「早く」という言葉はうまく使っていけばいいのです。
本記事おすすめの方
・子どもに「早く」と言って後悔している方
・どうして「早く」と言わない方がいいのか知りたい方
・言い過ぎないためにどうしたらいいのか知りたい方
「早く」と言ってしまう理由
「早くー!」「早くしなさい!」「早く準備して!」「もう、早くしてって言ってるでしょ!」
この言葉を言ったことがない親はいないのではないでしょうか。
気づけば一日に何度も言っている、そして夜になってから「また言っちゃったな…」「今日は言いすぎたな…」と自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
ですが自己嫌悪になっても、自分を責める必要はありません。
それは言う理由が、親の怠慢からくるものではないからです。
次の理由が考えられます。
① 時間に追われている
仕事、家事、保育園や学校の時間。そして自分の予定など、常にスケジュールと戦っている時代です。大人は限られた時間を軸に動くのですが、子どもはそうはできません。
② 子どもを思う気持ち
「遅刻させたくない」「困らせたくない」「人を思って行動してほしい」という思いから出てくる言葉でもあります。子どもがこれから生きていく中で必要な場面がたくさん出てきますので、子どもの頃から伝えたい想いが強いです。
③ 余裕のなさ
日々の生活で心や体に余裕がなくなり、説明することを省いてしまい「早く!」の一言で済ませたくなります。これは一番危険なサインとも言えます。
「早く」は親が一生懸命頑張っている証拠です。ですので、自分を責める必要はありません。
「早く」を言わない方がいい理由
責める必要はないですが、「早く」の使いすぎはよくないと言われています。
どうして言わない方がいいのか、、、
① 子どもは「何をすればいいか」分からない
「早く」はとても抽象的な言葉です。大人は早くという言葉に含まれる意味を考えて動くことができますが、子どもは「何を?何を早く…?歯磨き?着替え?」と混乱してしまいます。ですので、「早く」という言葉だけでは伝わらないことが多いのです。
② 焦りや不安を植え付けてしまう
何度も繰り返される「早く」は「自分は遅い」「自分はできないんだ」「自分はダメな人間なんだ」という自己否定につながることがあります。
③ 行動の主体が育ちにくい
“「早く」と言われて動く”。これが習慣づいてしまうと、自分で考えて動く力が育ちにくくなると言われています。
「早く」には“具体的な行動”を足す
では「早く」という言葉をどう考えていけばいいのか…。
大切なのは、“完全にやめる”のではなく“付け足して使う”ということです。
「早く」「いいから早くして」といきなり伝えても伝わらず、余計に焦って大人はイライラに繋がります。
「あと5分で出るよ」「靴を履いたら出発だから早く履こう」「今は早く歯磨きをしちゃおうか」など具体的な行動を付け加えてみましょう。子どもが理解しやすくなり動きが早くなります。
また具体的な行動を伝えた先には「早く」だけで伝わることもあります。
「今は早く歯磨きしようか」
「早くー!」
と流れがある場合は何を早くするのかを理解できる可能性が高いので伝わりやすいです。
親も子もラクに
完璧な親はいません。毎日余裕たっぷりで優しい言葉だけをかけられる人ももちろんいません。
できないことを責める必要もありません。
大切なのは
・ 気づいたときに少し変えてみること
・ できない日があっても自分を責めないこと
これを意識していくだけでも楽になる時がくるかもしれません。
「早く」を上手に使っていきましょう。子育てに正解はありません。でも、言葉を少し変えるだけで、親も子どもも、今より少しラクになることはできるはずです。

