今回、動物好きの息子の誕生日のお祝いに旭山動物園に行ってきました。
息子にとって初めての旭山動物園。
どんな動物たちがいるのか、とても楽しみにしていたとともに、
将来飼育員になりたい息子の動物の見方がとてもおもしろかったです。
将来の自分の姿を思い描きながら良い経験が出来たことと思います。
本記事のおすすめの方
・動物園や動物が好きな人
・子どもを育てている親
・将来、動物関係の仕事を目指している人
猿好きの息子、念願の動物園へ
9月に息子の誕生日があり、そのお祝いを兼ねて、行きたいと言っていた動物園へ。
基本、その場で楽しんでもらいたい思いもあったので、聞かれたことのみに答え、
詳しくどんな動物がいるのか、どんな園なのかは言わずに出発しました。
息子は無類の猿好き。チンパンジーを始め、オラウータン、クモザル、シロテナガザル、テングザル、ワオキツネザル、マンドリル・・・たくさんの猿の名前と特徴を覚えています。いつも猿の話をしてくれますが、その熱意は本当にすごく、ついていけないこともしばしばですw
そんな息子は動物園の飼育員になるのが夢。
出発する前には、飼育員さんが“どうやって動物のお世話をしているのかも見たい”ととても興味津々でした。
動物園までは片道、高速を使って約2時間半。
子どもたちにとっては長い道のりでしたが、楽しみの気持ちが勝り、車で動物の図鑑を開くこともありましたw
動物園に着くなり、興奮しソワソワと動き回る息子。
“あ〜楽しみすぎる〜!”とニコニコ笑顔ではしゃぎ始めます。
動物園に、もぐもぐタイムが設けられていて、その時間チェックしていましたが息子は早く動物に会いたくて上の空です・・・wもぐもぐタイムが見たいとかではなく、動物に会いたくて仕方なかったようですw
なのでもぐもぐタイムに関しては大人が管理して息子の行きたいところを優先的にいこうと思いました。
飼育員の目線で観察する息子のまなざし
猿好きの息子は、動物全般が好き。どのエリアでも真剣です。
小さかろうが大きかろうが、人気があるなし関係なく、必死に探し見つけては観察するという動物愛溢れる行動をしますが、、、
たまたま、入口から近いところに“クモザル”エリアがあり、ちょうどごはんタイムで外に出てくる瞬間を目撃することが出来ました。
その瞬間、息子は満面の笑みになり嬉しそうに観察開始。
旭山動物園特有の見せ方に驚いていましたが、
“嬉しい”で終わるのではなく、
“クモザルはキャベツと人参と、、、”
“尻尾を使って、、、”
など早速インプット。。“かわいいね、すごいねー!”で終わらないあたりが動物好きの息子らしいなと思って見ていました。
その周辺に猿エリアが密集していたので、息子の興奮ボルテージはいきなり最高潮になります。
名前を知っている動物を見つけると興奮しながら教えてくれ、そしてすぐに観察。
元気よく飛び回るサル達を夢中で見ている息子は観察力が半端ないです。
“あのサルが隣のサルの毛づくろいを奥でしている”
“あのサルはきっと隣の子と一緒に〇〇するためにあそこにいるんじゃない?”
と自分の知っている情報と想像力を働かせていて、私の声はほとんど届きませんw
そんな息子を見て、連れてきて良かったなと思った瞬間がありました。
ある動物の身体にほんの少し傷があったのを見つけた息子が
“あの傷は喧嘩したのかな、それとも自分で木に引っかかっちゃったのかな”と心配し、
“檻を分けたらいいのか、ご飯を分けたらいいのか・・・”と考えていたこと。
子どもは動き回る動物たちに目がいくことが多くて、そんな細かいところまで観察することは私の仕事(元保育士)の経験上でもなかったので、鋭い視点をもっている息子にとても感心しました。
そして“傷があってかわいそう”で終わるのではなくその先を考えていたことに驚き、本当に好きなんだという気持ちが伺えて嬉しかったです。
“サルは〇〇しながら遊んでいるんだ”
“今、隣のサルに食べ物を渡したよ、優しいねあの子”
とまるで友達や家族のように見守る息子。これは将来本当に動物関係のお仕事をしていそうだなと思いました。
ホッキョクグマの現実を知る
猿エリアをしっかり堪能したあと、他の動物たちにも会いに行きました。
その動物たちの中で、ホッキョクグマのもぐもぐタイムに行くことができました。
一番最前列で、ホッキョクグマが水にダイブする瞬間を見たり、魚を食べる瞬間を見たり、泳ぐ姿を見ることができてこれまた大興奮の息子。
飼育員さんの解説がまた素敵で、“動物園のホッキョクグマが見られて嬉しい”だけで終わるのではなくて、野生のホッキョクグマの状況も知ってほしいとお話がありました。
地球の気温が上昇し、北極の氷が溶けてきている今の状況は、ホッキョクグマが生きていくための食料となるアザラシを探すことが困難になっていること。
氷が溶けるまでの冬の間にしっかり蓄えておかないと夏を越せないこと。越せなければ絶滅していくこと。
そして絶滅危惧種のホッキョクグマは捕獲することは出来ないので、動物園でも繁殖を試みていること。繁殖を試みていかなければ個体数はどんどん減り、動物園ではいずれホッキョクグマが見られなくなるかもしれないこと。
そうすると今のホッキョクグマの現状を知るきっかけもなくなってしまうこと。
子どもには少し難しい話でしたが、長女は一生懸命に知ろうとしていましたし、息子もホッキョクグマが死んでしまって見られなくなるかもしれないことを伝えると表情が一変していました。
“今の私達ができることは何か”というところまで考えられれば良かったのかもしれないですが、今の現状を知ることが出来たことはまず良かったのかなと思います。
動物と「共に生きる」ことを学ぶ旅
今回は動物園を通して、子どもの動物愛が再確認できたことがとても嬉しかったとともに、今の動物たちの現状を知る機会にもなりました。
息子は動物に会いたいと動物園に行きます。
そしてそこで感じる生きている様々な動物たちの姿。その動物たちのお世話をしたい、一緒に過ごしたいと言っていました。
“一緒に過ごしたい”という思いはきっといずれ“共に生きていくためには”という言葉に繋がっていくような気がしています。
動物と共に生きていくために何が必要で、どうしていくことがいいのか。
それを今後息子は学び、知っていくことになると思います。
私自身も息子と一緒にそこに向き合って考えていけたらなと思っています。
動物園に滞在すること5時間。。。
ご飯も食べずに(ちょこちょこお菓子をつまみ食い…)歩き回りまくりましたw
足はへとへと、お腹も空いていただろうに、愛のパワーは偉大だなと思いました。
楽しかったです。