日々、小さな自給自足を楽しむ中で手仕事を楽しんでいる私。
その中でバームもよく手作りしていますが、今回なんと白いよもぎバームが完成!
よもぎは昔から身近にある植物です。
春から夏にかけてたくさん自生している野草で餅に混ぜたりして食べられる野草としても有名です。
その野草(よもぎ)を使って自家製のオイルを作り、そのオイルからバームを作ったお話しです。
この記事おすすめの方
・自給自足に憧れている方
・自分でバームを作ってみたい方
・野草が好きな方
よもぎの魅力
よもぎって皆さんの身近にある野草の代表格ではないでしょうか。
知らないという方はいないと思います。
そもそも、よもぎって何がいいのかという話をここでしたいと思います。
よもぎは単なる「そこら辺に生えている草」ではなく、はるか昔からその高い栄養価や生命力を知って、暮らしに取り入れられてきた「和ハーブの女王」と言われています。
お餅に混ぜて「よもぎ餅」として楽しむのは、独特の爽やかな香りでおいしく食べるためだけではなく、冬の間に体に溜まったものを春の芽吹きの力ですっきりと整えるという、先人の知恵でもあると言われています。
よもぎに含まれる主な4大成分はこちらです↓↓
① シネオール(精油成分)
よもぎをパッとちぎったときに香る、あのスーッとした爽やかな香りの正体です。お部屋の空気をすっきりとクリアに保ったり、どんよりした気分をリフレッシュさせてくれる力をもっています。
② クロロフィル(葉緑素)
植物が光合成をするための緑色の成分。よもぎのクロロフィルは、他の植物に比べて粒子が非常に細かく、オイルなどに溶け出しやすいという特徴があります。 高い整肌作用があり、肌をすこやかに保ち、荒れを防ぐことで知られています。熱を加えるとこの緑色が強く出ます。
③ 豊富なビタミン類(ビタミンA・C・Eなど)
よもぎには、デリケートな体を守るためのビタミンがバランスよく含まれています。特にビタミンA(β-カロテン)やビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、乾燥や刺激から優しく守り、健やかな状態をキープしてくれる成分です。
④ タンニン
お茶の渋みなどでも知られる、植物特有のポリフェノールの一種。キュッと引き締める力があり、肌のキメを整えたり、清潔に保つのをサポートしてくれます。
この食べられる野草を使って今回はバーム作りをしました。
あえて「火にかけない」
一般的なよもぎオイルの作り方を調べると、白ゴマ油などによもぎを入れ、火にかけてグツグツと熱して1日で作る方法(温浸法)がたくさん出てきます。その方法だと、目の覚めるような濃い深緑色のオイルができあがります。
でも、今回私が挑戦したのは、火を一切使わない「冷温熟成」です。
ベースに選んだオイルは「米糠オイル」と「アプリコットカーネルオイル」です。
カラカラに乾燥させたよもぎをこのオイルに浸し、火にかけず、ただただじっくりと3週間以上。
「良い成分が引き出されますように」と、毎日のように瓶を優しく振りながら熟成させました。

できあがったのは「白いよもぎバーム」
3週間後、丁寧にハーブを漉すと、淡い黄緑色のよもぎオイルが完成しました。それにミツロウをプラスして、ゆっくりと固めたのがバームになります。「きっと優しい緑色のバームになるかな?」そう思いながら完成を待っていたのですが、できあがったバームを見てびっくり。
緑色ではなく、優しい「薄黄色(白黄色)」の、まるで真っ白な雪のようなバームが完成しました。
「あれ?失敗した…?」と思ったのものの、これ大成功の証だということに気づきました。
火にかけない製法をとったことで、よもぎの「緑色の色素(クロロフィル)」がドバッと溶け出すのを抑えて、よもぎに含まれる熱に弱いデリケートなビタミン類や爽やかな香り成分が、熱で壊されることなく、オイルの中に100%溶け込んでくれた証拠。色は淡い白黄色で、よもぎバームと言われると不思議に感じますが、デリケートな肌を優しくみずみずしく守るバームができたと思うととても幸せに感じます。
小さな自給自足が、暮らしの空間を優しく整えてくれる
庭のよもぎを摘んで、オイルを選び3週間じっくり待つ。 そんな風に自分の手を動かして作ったものがあるだけで、家の中の空間がいつもより温かく、愛おしい場所に変わる気がします。
「自給自足」と聞くと、なんだか家を建てたりお米を1から作ったりとハードルが高く感じるかもしれません。でも、身近な野草の力を借りて小さな缶の中に自分だけの癒やしを閉じ込める。そんな「小さな自給自足」なら今すぐ誰にでも始められます。
皆さんも、足元に目を向けて、自然の恵みを暮らしに取り入れる手仕事を始めてみませんか。 心の奥がじんわりと満たされる、優しい時間が待っていますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

