息子は1歳の頃に「小児喘息」と診断されました。
3歳の頃には、色々重なって一人で入院(3日間)することにもなりました。
特に入院は喘息持ちの息子にとってとても辛い経験となり、今現在も時々顔をのぞかせてきます。
様々な思いを経験をしてきた喘息ですが、今現在、息子は全く喘息発作がでていません。もう1年以上になります。
喘息、そして入院とどう向き合ってきたのか、喘息発作がでなくなった理由など、3回に分けてお伝えしようと思います。
今回は息子が「小児喘息」と診断されるまでと、診断されたその後の生活をお話します。
本記事おすすめの方。
・喘息持ちのお子さんがいる方
・喘息との向き合い方に悩んでいる方
・小児喘息と診断されて辛い方
息子の喘息について
息子の小児喘息が診断されたのは1歳〜1歳半頃だったと記憶しています。
1歳から保育園に預けていて、集団生活の洗礼を受けてよく風邪をもらってきていました。
もらってくること自体は免疫がつくと思っていたので、病院を受診し、薬を服用して安静に過ごす。そんな日々を繰り返していました。
ですが少し気になったのは、息子は必ずと言っていいほど、風邪をもらってくると咳が長引くということ。。。その咳はなかなか治らずに最後まで残り、治ったと思ったら、次の菌をもらってくる。
そんな状況でした。
ある夜、咳が止まらずに嘔吐しまい、そこから苦しそうにする瞬間がありました。
“熱は夜に上がるもの”、“咳は身体が温まると出やすい”と認識していたので、寝る時に咳は出やすいと思って看病はしていました。ですが明らかに咳がひどく続く、、、咳がひどくなる病気はと考えていました。
夫に話すと“喘息なのかもしれないよ”と言われました。夫は子どもの頃、小児喘息と診断されていたそうです。そして小学生の頃に寛解したとのことでした。経験者の話に、安堵と不安が押し寄せたのを覚えています。
次の日、病院を受診。
“息子が喘息なのか、、、”不安になって先生に確認しました。
夜の咳の症状、苦しそうにしている様子から、可能性が高いということで喘息の薬を試すことになりました。
吸入器をお借りして家で吸入すると、咳が落ち着きました。
苦しい様子を見なくて済む安心感と、息子はこれで喘息なんだと分かった瞬間とで気持ちが複雑でした。ですが、目の前の息子が苦しくないのならこれから長く付き合っていこうと思えました。
それからというもの、風邪を引くたびに喘息発作(胸のヒューヒューという喘鳴を伴うもの)を起こし、吸入するということが続き、先生から「小児喘息だと思う」と言われました。
小児喘息との生活
診断されてから、すぐに吸入器を購入しました。
吸入器は病院から借りていましたが、手元に置いておいた方が私が安心できたのと、先生からも家にあった方がいいと言われたので、迷わずに購入しました。
購入したのはこちらのものです。
病院から吸入器で使う薬をまとめて60回分以上処方してもらい、家に保管。
日中発作がでることはあまりありませんでしたが、園にも連絡して発作がでた場合は連絡をしてもらうようにお願いしました。
そんな体制をとって、息子が風邪を引いたら1日3〜4回吸入するという生活が始まりました。
吸入すると一時的に発作が落ち着くので、子どもが楽になったように感じますが、また2〜3時間すると再び発作が始まります。そしてまた吸入、、、そんな生活でした。
息子は発作が起きるたびにどんどん体力も消耗していきました。1歳半という身体で発作を繰り返している息子を見るのはとても辛くしんどかったのを覚えています。夜になるとひどくなる喘息発作で夜中も眠れずに泣き出す息子。私も夜中に吸入して落ち着くまで見守る生活でまともに寝られず息子と一緒に寝不足の日々でした。
そんな中でも上の子(長女)のお世話はなるべく普段通りにしたいと思って動くようにしていました。
夫は仕事が忙しく、朝早くに出て夜遅くに帰る生活。夫は仕事が忙しい時期でしたので、どうしてもな時以外はなんとか耐えるしかない!そんな思いで生活していました。
ですが、発作が出ている息子の生活スタイルにどうしても合わせなくてはならない時が多くなっていきました。息子を車に乗せて長女を園に送り迎えしていましたが、あまりに発作がひどい時は一緒に休ませることもありました。長女には“振り回してごめんね”という思いでした。
幸い長女は弟をとても心配してくれて、たくさんお世話をしてくれました。
“ありがとう”と常に声をかけるように意識して、長女が楽しめる時間を短い時間でも作るようにしてその時は過ごしていました。
喘息との付き合い方
「小児喘息」と診断されてからというもの、私は息子の咳に敏感になっていきました。
息子はとても活発で走ることが大好き。常に動き回っているような子でした。
虫好きでなんでも捕まえては飼育する、そんなわんぱく息子です。
ですが、発作を怖がる私は、息子の遊びをセーブしようと声をかけてしまいます。
“そんなに走ったら”“発作が起きたら”
そんな言葉を開口一番に声をかけていた時期があります。
夫は小児喘息の経験者。“これくらいなら大丈夫だよ”と言ってくることもありましたが、
頭では分かっていても、内心は不安不安で仕方なかったです。
それほど、息子の発作は私にとって恐怖でした。
喘息は“身体が強くなっていくほど落ち着いてくることが多い”と先生に言われ、早く大きくならないかなと思ったこともありました。
まとめ
今回は息子が喘息と診断されるまでとその後についてお話しました。
まさか子どもが喘息になるなんてと正直驚きました。
私はそのような症状とは無縁だったこともあり、イメージと言葉が先行してすごく不安になったことを覚えています。
“これから長い付き合いになるのだろうか”
“どうなっていくのだろうか”
そんな不安が一気に押し寄せました。そんな不安をよそに日々は過ぎていく・・・。
自分の回りの環境が目まぐるしく変わっていくことがどれだけ不安で大変なことか、“心を強くもたないと”と思って生活していました。
私が当時、一貫して考えていたことは、大げさかもしれませんが息子が喘息だったとしても“楽しい人生を”ということ。そのためにどうするべきかを手探りで目の前にある一つ一つの手段を試していったという感じです。
〈元気で過ごす→風邪をもらう→発作が起きて吸入→回復〉
この生活が半年経った頃、今でも社会に不安をもたらす新型コロナウイルスが流行し始めます。
この新型コロナウイルスの流行時、息子は喘息発作と別の菌を併用し入院することになります。そしてその経験は今でも息子に焼き付いています。
その話はまたの機会にしようと思います。
次回は、新型コロナが流行する中で、入院した息子の話です。
現在、息子は6歳になります。(2025年)
喘息発作は全く出ていません。寛解したかどうかはよく分かりませんが、治ったといっていいほどの元気さを日々見せてくれています。
息子の喘息がよくなった要因は“身体が丈夫になったこと”だと思いますが、
丈夫になった要因は、色々なものを試したからだなと感じる部分が大きいです。
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このブログで少しでも同じような環境の方が一人じゃないことを感じてもらえたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。