我が家の玄関には息子が飼いたいといったクワガタとカエル4匹、そしてトンボと青虫、テントウムシと様々な生き物がいます。
生き物の大切さを学んでいる息子のお話です。
おすすめのかた
・子どもから飼いたいと言われた時、どうしたらいいのか迷っている方
・生き物の飼育から命の大切さを知ってほしい方
・子どもが虫好きな方
生き物が大好きな長男
我が家の息子は年長で5歳。
わんぱくさかりすぎるくらい毎日ひたすら体を動かし、虫や動物をこよなく愛す少年です。
そんな息子が好きな季節が春から夏にかけての季節。
虫たちが活動的になるこの季節は、「捕まえたい!」という気持ちが体中からあふれているのがわかります。
「飼いたい!」がはじまる瞬間
捕まえた虫をその場で観察して、すぐに逃がしてあげられたらいいのですが、
「おうちで飼いたい!」という気持ちがむくむくとわき上がってきます。
そんな時、私が息子に必ず話す3つのことがあります。
- 捕まえた生き物は、自分でお世話をすること
- 狭い世界(虫かご)に連れていくということ
- 最後には自然界に帰してあげること
この3つの約束が守れるなら、連れて帰ってもよいというルールにしています。
実際は…難しい
毎回“できる”というものの、
どうしてもお世話を忘れてしまったり、返すタイミングを逃してしまったり…。
「虫さんたち、ごめんなさい」
そんな気持ちが、親としても息子としても残ります。
ですが、最近になって息子の中で、すこしずつ変化が見えてきたのです・
ちいさな気づき、ちいさな成長
以前は
「捕まえる→すぐ虫かごへ」だったのが、
最近は
「捕まえる→しばらく観察→飼うか逃がすか考える」
という流れになってきました。
もしかすると、過去に亡くしてしまった虫たちのことを思い出しているのかもしれません。
お空にいってしまった虫を見つめる息子の顔は、しょんぼりとごめんねが混ざったような、なんとも言えない表情をしています。
そして、小さな手で土を掘り、虫たちをきちんと埋めてあげます。
たとえ小さな命でも、最後まで大切にしたい気持ちが伝わってきます。
子どもなりの“共存”のかたち
その経験が少しずつ形になって現れてきました。
「生き物の世界を想像してみる」
「この虫は、どこで暮らすのが幸せかな?」
そんな風に子どもなりに感じて、考えて、悩んで、そして選んでいます。
親として伝えたいこと、見守ること
「命がなくなる」ということは、その虫が生きていける時間を、自分が奪ってしまったかもしれない。
そんな話も、息子としたことがあります。
息子は自分の「捕まえたい!」という気持ちと生き物の気持ちを天秤にかけるように一生懸命考えているようです。
もちろん、お空に行ってしまった虫たちには申し訳ない気持ちがあります。
でもきっと子どもは、自分で気づかない限り、きっと同じことを繰り返す。
だからこそ、「ちょっと元気がなくなってきたら、逃がしてあげようね」と伝えながら、
私自身はそっと見守るようにしています。
目の前の生き物と、どうやって共に暮らすか。そして生き物の命を心で感じて考えてほしい。
それを感じる時間が、息子を少しずつ育ててくれているように思います。
自然と生き物に感謝しています。