こちらのブログでは、娘の「吃音」についてお話ししています。
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吃音とは、言葉がスラスラと出てこない言語発達のことです。
回数を分けながら、我が家の娘との吃音との向き合い方や、親としてどういうマインド(心構え)を持ち、接しているかなどを発信しています。
吃音の度合いや本人がどこまで気にしているかなどケースが違ってくると思いますので、あくまでも我が家の場合での情報発信になります。ご了承ください。
前回は“2回目の相談を受けてそこから吃音のコミュニケーション教室に通うようになったお話”をしました。
今回はコミュケーション教室に通っている中で起きた、保育園での出来事についてお話します。保育園の先生方にもお伝えをしてる中で、お友達から“吃音への疑問”をぶつけられた娘。その時の様子と対応をお話します。
保育園での吃音の様子
保育園自体には1歳〜通っていた娘。
吃音が出始めた3歳直後から、先生には様子を話し、園での様子を聞くようにしていました。
ですが、園での返答はいつもだいだい
「そんなに気になりませんでしたよ」
「周りのお友達も気づかないくらいです」
と同じような言葉でした。
“家ではたくさん出ているのに、、、外ではあまり出ないのか、、、”
友達などからのからかいが起きていない安心感は得つつも、本当に出ていないか、、、
と不安に思う日々でした。
4、5歳になると、本人が吃音の話し方に気づき始めます。

どうして、うまく話せないの?
どうして、あ、あ、あ、あ、ってなるの?
そんな問いには

そっか、、あ、あ、あ、ってなるんだね。
話したいことがたくさんありすぎてお口が間に合わないんだって。
あ、あ、あ、ってなることは悪いことでもいけないことでもないんだよ。話したいことがたくさんあるってことだね。お母さん聞きたいからお話ししてくれる?
そんな風に答えていました。そしてその後は娘の話の内容に耳を傾け、共感し娘が楽しく話終わるまで待つ。そんなスタンスをとっていました。そして

保育園ではあ、あ、あ、ってなったりする?
お友達と遊んでいる時とか自分で気になったりする?
とたまに聞いていました。
娘からは出てないよ、気にならない!という返事をもらっていました。
そんな中、コロナ禍に突入します。
保育園でもマスク、消毒、会話の制限などが始まり話す機会が少しずつ減っていきました。
そして登園自粛期間などもあり、友達との関わりが少なっていきました。
年長のクラスになってもコロナの影響は継続。
久しぶりの登園となる時、私はとある心配・不安をしていました。
“久しぶりに話す時は緊張するもの、、、吃音がでるかもな、、、”と。
コミュニケーション教室の先生からは
「年長くらいになってくると、お友達が吃音に気づいて素直に気になって聞いてきたり、からかったりするケースが増えてきます」
と言われていました。
そう聞いていたので、娘には
・吃音の話し方が悪いとかいけないわけではないこと
・お友達に聞かれたら、わざと話しているわけではないから真似しないでと伝えよう
・何か嫌な想いをしたら教えて欲しいこと
をタイミングをみては話をしていました。
年長クラスの先生にも折りをみて、吃音については伝えていました。
・吃音の話し方についてわざとではないこと
・からかわれると傷ついてしまうこと
先生もとても親身になってくださる先生でしたので、様子を見てくれていました。
ですが年長の時、ついに恐れていたことが起こります。
お友達から質問される
年長クラスがスタートして、しばらくすると、娘に少し変化が起こりました。
帰ってきても、園でも様子を話したがらなくなりました。
こちらから聞いても、曖昧に答えるようになったり、、少し考え込むようになったり、、、。
この瞬間、私の頭をよぎったのは“吃音のこと聞かれたのかもしれないな・・・”でした。
娘の様子を見ながら、園の先生にも話を聞きました。
ですが、“園では気になる様子はありませんでした”とのことでした。
ですが、やはり少し様子の違う娘をみて、無理のないように声をかけました。

最近、保育園であ、あ、あ、ってなったりする?
お友達とはどんな遊びしているの?
すると娘はこんな遊びしてるよと嬉しそうに話す反面

今日ね、あ、あ、あ、ってなっちゃって、その時にお友達から
「なんでそんな話し方なの?」「変なの」って言われた…
ついに、来たか、、、。そう思いました。

そっか、話してくれてありがとう。
お友達から聞かれたんだね。
変は嫌だったね。変じゃないのにね。
お友達にはなんて答えたの?

わざとじゃないよって言った、、、
でも嫌だった
色々と想う気持ちをグッと抑えながら、、、

そっか、嫌だったね。
でもわざとじゃないって言えたんだね。
お友達にも吃音の話し方について伝えたいし、〇〇が嫌な思いするのは嫌だから、先生と少しお話ししてもいいかな?
そう伝えて、娘に了解を得てから先生に連絡し、後日話をする時間を設けていただくことになりました。
お友達もわざとでない、、、これが素直な反応、、、純粋に聞いている、、、
それは分かっていました。保育士をしていたので、子どもの疑問がすぐに口に出ることは理解していましたので、落胆はありませんでしたが嫌な思いをした娘を見て悲しくなりました。
園での話し合い
話し合い当日は、夫も一緒に行き、吃音の資料も持参して話し合いました。
娘から聞いた園での様子を伝えると悲しい思いをさせてしまったことに対して、先生はとても申し訳ないような悔しいような顔をされていました。
年長クラスが初めてだった先生だからこそ、色々な思いもお持ちだったようでとても真剣に向き合ってくださいました。吃音についてもご自身で少し調べてくださっていたようで、感謝してもしきれませんでした。
先生自身がどうしていったらと迷っている様子があったので、コミュニケーション教室の先生からのアドバイスも加味しながらお伝えし、娘に対してどう接していってほしいかをお話ししました。
そしてクラスのお友達にも吃音について話してほしい旨を伝えました。
何をどう伝えた方がいいのかと相談されたので、3つのことを伝えました。
・足が速い子もいれば遅い子もいる、絵が好きな子もいればそうでない子もいる、それと同じようにスラスラと話せる子もいれば話せない子もいること
・スラスラ話せない時には話が終わるまで待っていてほしいこと
・わざとではないので、真似をしたりからかわれると傷ついてしまうこと
5、6歳児に伝えることは大変なことです。
大人が思っている以上に言葉の理解度は千差万別。何十人もの子どもたちに話をすることだけでも大変なのに、思いを伝えてそれを覚えてほしい、、、そんな話し方をしなければなりません。
私も仕事柄、子どもへの伝え方はよく考えたりしていたので、一緒に考えながら進めていきました。そして後日、先生から子どもたちに話をすることになりました。
その後の園での様子
後日、先生から「今日、子どもたちにお話をしました。みんな真剣に聞いてくれました」と連絡がありました。
私自身、一安心したとともに、きっと1回では伝わっていない部分もあるだろうなとも感じていました。娘にも聞いてみると、
「うん、話したよ。嬉しかった」と報告してくれました。
その言葉に、
「ああ、話し合いをして良かった。一歩踏み込んで話がしたいと園に連絡をして時間を作ってほしいとお願いして良かった。これで娘が園で楽しく話せればいいな」と思いました。
それから園でお友達から真似されたり、質問されたりすることはなくなったそうです。
娘も以前のように、園での様子を話してくれたり、楽しそうな様子が戻ってきました。
そのまま卒園も迎えることができてホッとしたのを覚えています。
まとめ
今回は、コミュケーション教室に通っている中で起きた、保育園での出来事についてお話ししました。
いつかは起こるだろうと思っていたお友達からの質問。。
どうしていくべきなのかを前もってコミュニケーション教室の先生から教えていただけていたので、心の準備ができ、あたふたせずに対処することができたなと思っています。
ですが、本当は真似をされたり、質問される前に先生たちから子どもたちに話をしていただける環境を作れれば最善だったなとも感じています。
“からかわれたりした経験は一生記憶に残る”
そう思いつつも、もう一歩早く踏み込んでおけなかった自分が今はとても悔しいです。
そしてそれと同時に、娘自身にも
・吃音という話し方があるということ
・話し方が変でも悪いわけでもないこと
を自分の口から伝えるられるようにしておかないといけないなとも感じました。小さいうちは親ができますが、だんだんと大きくなるにつれて、自分自身で向き合っていく時間が長くなっていくからです。
人に伝える、園に伝える、子どもたちに伝える。
自分の子どもの“障がい”をオープンにするのには相当の覚悟と勇気が入ります。
目に見えなければ、理解に時間がかかることも想像できるので尚更です。
私の場合はとても運が良かったです。伝えた先生たち、園側の対応がとても柔軟だったから。“大丈夫です。園では出ていません。気になりません”と突き返され、まともに話し合ってもらえないなんて話も聞いたことがあります。
誰にも言えなくて、言っても理解されないなんてこともザラにあるんだろうと感じています。それでも子どものために動いている。それだけですごいことです。
私がこうしてブログで綴っているのは、“自分以外にも向き合ってくれる人は必ずいる”ということを伝えたいからです。必ず、受け止めてくれる人はいます。
次回は、小学校入学に向けて、学校内にある言語教室に通う必要があるのかどうか、通級する必要があるのかどうかについて悩んだ話をしたいと思います。
現在、我が家では言語聴覚士の先生と話したり自分たちで勉強した中で、心構えを下記のようにしています。
①自分達を責めない
→吃音は親の育て方、しつけと関係はない
②大切なことは、治らなくても困らないように対応をしておくこと
→治る人も多いけれど、大人になっても吃音が残る人がいるのも事実
③伝わった自信や喜びを感じられ、楽しく話せる環境整備をする
→話し方でなく話している内容に注目
→ゆっくり、落ち着いてとかの声かけはしない
→スラスラ話せなくても良いという安心できる雰囲気
今後も引き続き、
・我が家は、吃音の事実をどう受け入れていったのか?
・小学校、学童への対応
などお話していきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今、娘は小学生ですが、波はあるものの吃音はまだあります。
親子で心地よい付き合い方を模索していますが、人に恵まれたこともあり、比較的うまく付き合っていると思います。


本記事は、子どもの吃音で悩んでいる方、吃音に悩み苦しんでいる方が、
少しでも前を向いて過ごせるための参考になったらうれしいです。